引っ越しの時は洗濯機設置業者に注意せよ。

引っ越しの時は洗濯機設置業者に注意せよ。

唐突ですが、好きなお笑い芸人はいますか? 私は最近チョコレートプラネットというコンビ芸人がお気に入りです。テレビでは連日のように見ますし、売れっ子の模様。そんな彼らのネタに「ポテチ」というネタがあります。

 

ポテチというネタ

このコントの中では業者と一般市民のやりとりがコミカルかつ大袈裟に再現されています。可笑しさのポイントは下記に凝縮されています。名作コントと言っても過言ではありません。

  • 日常で起こりそうな業者とのやりとりがテーマ
  • 大胆で有り得そうもない設定で再現
  • その設定をリアリティのある形にて表現

日常を舞台にすることで、一気に観客を引き込むことに成功し、設定のバカバカしさにて、まずは笑いを誘います。そして二段階、三段階の笑いの誘引装置として、その設定を徹底的にリアルに描いていくのです。

もう少しわかりやすく言うと、昨今流行りの「あるあるネタ」を逆手に取っています。あるある、それ!っていう日常感を提示したかと思いきや、観客の想像を裏切っていくコント構成なんです。

この記事のテーマは引っ越し

私はですね、別にチョコレートプラネットを礼賛する記事を書きたいんではないんです。。。ただ、単にポテチの中に出てくる彼らのやりとりを見て、家を訪問してくる業者ってこんな感じで、さも業界標準です、みたいな、すまし顔で客から金をむしりとっていきます。それを思い出したんです。チョコレートプラネットの業者は、引越し業者ではないんですが、専門用語を言ったり、客が知らない情報を言って不安を煽ったり、あの手この手で、商売を繰り広げます。客も客で、門外漢ですから、専門家である業者の言いなりになってしまいます。そういうことは誰にでもあるはずで、みんなが思い浮かべる、”あるある”でしょう。(だからこそ、彼らのネタが成り立つのですが)

ここからがようやく本題ですが、私は今年家を買って、引っ越しました。引越し業者そのものは非常に親切で良かったです。相見積もりをとって、かなり安い業者にしましたが、結果オーライです。口コミなどではかなり悪評もありましたが、最大手でもそういう悪評はあるもの。結局、その日の担当次第でしょう。

私が困ったのは、引越し業者の斡旋した、「洗濯機設置業者」だったのです。

洗濯機設置業者に気をつけよう

引っ越し

私はテレビの配線などはできるので、有料で業者にたのんだりはしません。照明の取り付けもできます。ネットの設定もできます。エアコンの設置は新規で買ったのでありませんでした。

ただ、できないことも(正確にはできないと思っている)あります。それが洗濯機の設置です。がんばれば自分でも洗濯機の設置というのはできそうですが、いつも引っ越しの度に業者に任せてしまいます。単価でいうと5,000円ほど取られているのでしょうか。実際のところは、引っ越し代金に込みになるので、よくわかりません。引っ越し代金に込みで、総額1万とか2万とかでやってもらっている印象。

そのため、選択業者は取り分が少ないのかもしれません。彼らは、設置工事にやってきて必ず、余分な料金を取ろうとしてきます。

「このままだと水漏れしますよ」

私は過去に何度か引っ越ししていますが、水漏れしますよ、というセリフを3回、洗濯機設置業者に言われたことがあります。毎回拒否していますが、幸運にも一度も水漏れしたことはありません。彼らは消費者の恐怖につけ込んでいるとしか思えません。

蛇口に洗濯機のホースをつけるときに、「お客さん、ここ、ここ見て下さい。これ今は大丈夫ですけど、そのうちもっと水漏れしますよ」とか言ってくるんです。でも、何年も同じ洗濯機ですけど、一度もそんなことになっていません。

「今日、ホースのヘッドの交換パーツあるんで、変えますか?」

「いくらですか?」

「6,000円です」

いやいや、設置料金も恐らく、5,000円なのに、それより高いんかい、パーツ。しかもただのホースの取り付け器具じゃないですか。本当に6,000円なんでしょうか。怪しすぎます。私はその値段の高さを聞いたのもあり、そのパーツの取り付けは辞退しました。しかし、後悔はしていません。何年経っても水漏れしていないことは、もう一度書いておきます。(3度目)

「このままだと振動で倒れますよ」

洗濯機業者の煽り文句の第2位の発表です。それが、振動で倒れますよ、です。倒れるわけありません。そんな倒れるような商品、一流電気メーカーが販売するわけありません。振動で場所がずれているのだって見たことありません。仮にそういう現象が認められるとして、どの環境なら洗濯機が安全に設置できるのでしょうか。甚だ疑問です。

「お客さん、このままだとバランス悪いんで、足元を固定するの付けた方がいいですよ」

「いままで何年も使ってますけど、1cmも洗濯機動いたところ見たことないんですが」

「いや、今回のこの家だと、あり得ますね。ここ、見て下さい。結構、つるつるじゃないですか」

「はあ、ちなみにいくらですか?」

「5,000円です」

高えよ笑 滑り止めのジェルみたいなやつを業者は出したんですが、それはAmazonなんかでみると、安く売ってるっつーの。

”専門家”である業者のいいなりにならないように

予防は大切です。プロの意見を聞いて事前に対策を立て、未然に事故を防げることは実に喜ばしいことです。しかし、無駄に恐怖を煽って、確率的に起こりにくいことを、危ないと吹聴する業者には注意が必要です。

かくして、私は洗濯機設置業者の勧めは、聞かないようにしています。